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• 書 籍
• 2020年5月12日

教養として学んでおきたい 能・狂言 （葛西聖司 著）

NHKアナウンサー時代の経験を生かし、現在は古典芸能解説者として活躍する葛西聖司著の能楽への楽しい入門書。

「はじめに」にこうある。
「わたしの信条は『難しいから面白い』である。能楽は、決してたやすくわかる芸能ではない。ちょっと触れただけでは、その真価は見えてこない」
副題に「教養として学んでおきたい」とある所以だ。

けれど、数十年を経て“難しい能楽”を“面白い”と言い切る著者は「わたしが大好きな物語の絵解き、能や狂言のわたし流の楽しみ方を中心に紹介した」とも書く。

章立ては
第一章　能楽堂へようこそ
第二章　能が始まります
第三章　ドラマチックな歴史物語
第四章　狂言が始まります
第五章　女わわしく男はつらい
第六章　おすすめの能楽
第七章　あらためて能楽とは──そもそもの話
第八章　能楽について知っておきたいこと
の8章立てだ。

全編を通し、個人的な体験に基づいて能楽の魅力が生き生きと綴られ、著者の肉声が聞こえてくるようだ。その声に後押しされて、能楽堂に足を運びたくなってくる。

読者プレゼントは終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。

• 書　名：教養として学んでおきたい能・狂言
• 著　者：葛西聖司
• 発　行：マイナビ出版
• 仕　様：新書判、224ページ
• 定　価：本体870円＋税
• 発売日：2020年4月30日（木）
• ISBN：978-4839971519
• ➡ Amazon.co.jpへのリンク

➡ 葛西聖司さんのインタビュー（2012年）は、本サイトの「能を支える人びと」に掲載されています。

NHKの名アナウンサーだった葛西聖司さんには、能楽に関する他の共著に『能の匠たち』『能楽史事件簿』『能狂言なんでも質問箱』などがあります。